MOTHER
GOOSE今月のマザーグース

2017年11月の紹介

Pease porridge hot

まめがゆ あつい

Pease porridge hot
まめがゆ あつい

Pease porridge hot,
Pease porridge cold,
Pease porridge in the pot
Nine days old.

Some like it hot,
Some like it cold,
Some like it in the pot
Nine days old.

まめがゆ あつい,
まめがゆ つめたい,
まめがゆ なべに
九日間 いれっぱなし。

あついのが いいってさ,
つめたいのが いいってさ,
なべに 九日間いれっぱなしの,
みんな すきずき。


 「アルプス一万尺」のように子どもが向い合わせで手を合わせて遊ぶ,手合わせ唄です。寒い日に手を温めるために子どもたちはこの唄で遊びます。何回も歌って手合わせをし,どんどん早く歌って,どちらかが手合わせに失敗するまで続けられます。

 Pease porridgeは乾燥させた豆から作る料理で,たまねぎやベーコン,ソーセージなどといっしょに煮込んでたくさん作り,何度も温めなおして食べます。豆は食物繊維やたんぱく質などが豊富で,健康に必要な栄養素がバランスよく含まれている食物。イギリス人は豆をよく食べると言われ,いんげん豆のベイクドビーンズは朝食の定番です。冬の寒い朝にはPease porridgeが体を温めてくれます。

 イギリスの物語のなかにも豆やお粥がよく登場します。『ジャックと豆の木』では,主人公ジャックは牛と交換した豆からのびた木に登って天に行きます。“The Story of The Three Bears”ではクマはお粥を作ってから出かけ,その間に小さなおばあさんが家を訪れてそのお粥を食べてしまいます。アメリカの物語『大草原の小さな家』でも,主人公ローラはこの唄を歌っていますし,お母さんはベーコンを入れた熱々の豆粥を作っています。

 欧米の家庭でよく食べられるこのPease porridgeを,寒い季節にみなさんも作って温まってみませんか?

マザーグースとは,英語圏の子どもたちの間で古くから伝承されてきたわらべうたのことです。 イギリスではナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)と呼ばれています。親から子どもへ,子どもからお友だちへ,また子どもからその子どもへと,時代や伝える人によって少しずつ変化しながら, うたいつがれてきた「古くて新しいうた」です。マザーグースは,うただけでなく早口ことば,なぞなぞ,昔ながらのイギリスの風俗・習慣を伝えるもの,人を皮肉ったもの,ナンセンスなど様ざまな種類があります。 どれも韻をふんだり,くり返したりと英語の「音」や「リズム」が心地よく,思わず口にだして唱えたくなるものばかりです。