MOTHER
GOOSE今月のマザーグース

2017年3月の紹介

March winds and April showers

三がつの風 四がつのにわか雨

March winds and April showers
Bring forth May flowers.

三がつの風 四がつのにわか雨
五がつの花ざかりをめぐむ。


 長かった冬が終わり,心待ちにしていた春の到来が感じられるこの季節。これはヨーロッパの人びとが春の訪れを喜ぶマザーグースです。
 イギリスには,“March comes in like a lion, and goes out like a lamb.(3月はライオンのごとく来たりて,子羊のごとく去る)”という諺(ことわざ)があるそうで,3月の風はさぞかし強いのでしょう。日本で言えば「春一番」といったところでしょうか。4月に短く軽い“shower”と呼ばれる雨が降ると,一気に5月に花が咲き始めます。もうそこらじゅうに春を感じることができるのです。
 このマザーグースは「なんでも努力や苦労があってこそ花は開くのですよ」との意味もあります。長くつらい冬があっても春はやってくる。春を待ち遠しく思うマザーグースです。
 日本にも春の訪れを思ううたに「春が来た」や「春の小川」などがありますね。

マザーグースとは,英語圏の子どもたちの間で古くから伝承されてきたわらべうたのことです。 イギリスではナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)と呼ばれています。親から子どもへ,子どもからお友だちへ,また子どもからその子どもへと,時代や伝える人によって少しずつ変化しながら, うたいつがれてきた「古くて新しいうた」です。マザーグースは,うただけでなく早口ことば,なぞなぞ,昔ながらのイギリスの風俗・習慣を伝えるもの,人を皮肉ったもの,ナンセンスなど様ざまな種類があります。 どれも韻をふんだり,くり返したりと英語の「音」や「リズム」が心地よく,思わず口にだして唱えたくなるものばかりです。