MOTHER
GOOSE今月のマザーグース

2022年7月の紹介

Two little dicky birds

Two little dicky birds,
Sitting on a wall;
One named Peter,
The other named Paul.
Fly away, Peter!
Fly away, Paul!
Come back, Peter!
Come back, Paul!
かわいい2羽のことりさん
へいのうえにならんでる
1羽はピーター
1羽はポール
飛んでけピーター!
飛んでけポール!
もどれピーター!
もどれポール!

 手品ができるマザーグースです。両手の人差し指に,鳥に見立てた小さな紙をつけ,体の前でピーターとポールとして紹介します。「飛んでけピーター!」その人差し指を頭の後ろにもっていき,紙のついていない中指と入れ替えて体の前に戻します。ポールでも同じようにします。すると,たしかにピーターやポールはいなくなったように見えます。「もどれピーター!」でまた中指を頭の後ろにもっていき,今度は紙のついている人差し指に変えて体の前に戻します。ポールも同じようにすると,いなくなったピーターとポールが再び現れたように見えます。

 ちょっとしたトリックですが,子どもは驚くことでしょう。何度も何度も「やって,やって」と言い,自分でもやりたくなることでしょう。何度も繰り返すうちに,自然と口ずさむことができるようになります。

 「dicky birds」は小鳥ちゃんという意味です。「Two little dicky birds (are) sitting on the wall」や,「One (is) named Peter」といったように省略されていますが,マザーグースはリズムを大切にするのでこのような省略はしばしば行なわれます。

マザーグースとは,英語圏の子どもたちの間で古くから伝承されてきたわらべうたのことです。イギリスではナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)と呼ばれています。親から子どもへ,子どもからお友だちへ,また子どもからその子どもへと,時代や伝える人によって少しずつ変化しながら,うたいつがれてきた「古くて新しいうた」です。マザーグースは,うただけでなく早口ことば,なぞなぞ,昔ながらのイギリスの風俗・習慣を伝えるもの,人を皮肉ったもの,ナンセンスなど様ざまな種類があります。どれも韻をふんだり,くり返したりと英語の「音」や「リズム」が心地よく,思わず口にだして唱えたくなるものばかりです。