MOTHER
GOOSE今月のマザーグース

2017年4月の紹介

Hot cross buns

ほかほか 十字パン

Hot cross buns!
Hot cross buns!
One a penny, two a penny,
Hot cross buns!
If you have no daughters,
Give them to your sons,
One a penny, two a penny,
Hot cross buns!


ほかほか 十字パン!
ほかほか 十字パン!
1こ1ペニー,2こでも1ペニー,
ほかほか 十字パン!
じょうちゃんが いなければ,
ぼうやに おやり,
1こ1ペニー,2こでも1ペニー,
ほかほか 十字パン!



 hot cross bunは4月のイースター(復活祭)には欠かせない,十字のついた丸いパンです。人々はこのパンを,イースターの前々日の金曜日,グッド・フライデー(Good Friday)の朝に食べます。グッド・フライデーとはイエス・キリストが十字架にかけられた日であり,キリストの受難を思ってこの十字のついたパンを食べる習慣があるのです。「1こ1ペニー,2こでも1ペニー」なのは,そのような宗教的な意味があり,値段は特別つけられないということなのでしょう。このhot cross bunには,魔よけや幸せをもたらす力があるともいわれています。

 英語を学ぶときに,歌や物語の文化的背景もいっしょに学ぶと,その英語に奥行きができます。多くのナーサリー・ライムには英語圏の文化が色濃く表れていますから,英語のリズムといっしょにそのナーサリー・ライムの意味も味わうといいですね。

マザーグースとは,英語圏の子どもたちの間で古くから伝承されてきたわらべうたのことです。 イギリスではナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)と呼ばれています。親から子どもへ,子どもからお友だちへ,また子どもからその子どもへと,時代や伝える人によって少しずつ変化しながら, うたいつがれてきた「古くて新しいうた」です。マザーグースは,うただけでなく早口ことば,なぞなぞ,昔ながらのイギリスの風俗・習慣を伝えるもの,人を皮肉ったもの,ナンセンスなど様ざまな種類があります。 どれも韻をふんだり,くり返したりと英語の「音」や「リズム」が心地よく,思わず口にだして唱えたくなるものばかりです。